白血病細胞増殖の分裂期制御におけるカルシニュウリンの役割
Project/Area Number |
09254226
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
西川 政勝 三重大学, 医学部付属病院, 講師 (30144257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 直之 三重大学, 医学部, 助手 (20185812)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | カルシニュウリン / HL-60細胞 / インムノフィリン / 細胞分裂 |
Research Abstract |
Ca^<2+>依存性蛋白脱リン酸化酵素カルシニュウリンがどうような分子機構によりヒト白血病細胞株HL-60細胞増殖を制御しているのかについては依然不明である。本研究はHL-60細胞を同調培養することにより、インムノフィリン/カルシニュウリン系がHL-60細胞の細胞周期の分裂期(M期)をどのような分子機構により制御しているのかを細胞骨格系及び微小管系蛋白群との関係を踏まえて解明することを目的とする。免疫抑制剤サイクロスポリンAやFK506がHL-60の増殖を主にG1期を短縮することにより促進することを見いだし、これら薬物のHL-60細胞の増殖促進作用が、結合蛋白であるインムノフィリンを介してカルシニュウリンを抑制することに起因することを明らかにした。共焦点レーザー顕微鏡を用いHL-60細胞におけるFKBP12,Cyclophilin A及びカルシニュウリンの局在を検討するとそれぞれの蛋白は主に細胞質に存在するがM期においてはいずれも分裂装置周辺に局在することから微小管系蛋白との関連が強く示唆された。また、発現すれば常に活性を有するカルシニュウリン変異遺伝子(ΔCN)をレトロウイルスベクター(LXSN)に構築しHL-60細胞にトランスフェクトを試みたが感染効率が悪く成功しなかったが現在更に検討中である。M期HL-60細胞を同調培養法により作製しカルシニュウリンの基質蛋白についても検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)