アポトーシスシグナル伝達機構としてのMAPキナーゼカスケードの解析
Project/Area Number |
09254264
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
一條 秀憲 財団法人癌研究会, 癌研究所・生化学部, 主任研究員 (00242206)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 正夫 財団法人癌研究会, 癌研究所・生化学部, 研究員
武田 弘資 財団法人癌研究会, 癌研究所・生化学部, 研究員
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | ASK1 / アポトーシス / MAPキナーゼ |
Research Abstract |
ASK1のアポトーシスシグナル伝達機構の解析を通して、がんの発生、進展のメカニズムにおけるアポトーシスのシグナル伝達経路の関連性に関する総合的理解を得ることを目的として、本年度我々は酵母のtwo-hybrid法を用いASK1結合蛋白質の同定を試みたところ、新規のセリン/スレオニンキナーゼとともにいくつかの既知の蛋白質を得た。そのうちのひとつとしてASK1に結合するレドックス分子、チオレドキシンについて特に解析を進めた。MAPキナーゼのリン酸化反応を行うため、基質としてMKK3/MKK6、SAPK、P38、JNK、ATF-2等をGST融合蛋白質として作成したのち、発現ベクターに組み込んだASK1ならびにチオレドキシンを細胞に遺伝子導入し、この細胞を用いて複数のサイトカインや増殖因子、ストレスを作用させ、in vitroならびにin vivoにおけるkinase assayにより活性化機構ならびに、一連のMAPキナーゼファミリーの蛋白質を基質として用い検討を行った。その結果、チオレドキシンがASK1活性の阻害因子として働いていることを明らかにした。また、ASK1の抗体を作製し、胎生マウス標本を用いて免疫組織学的解析を行ったところ、ASK1が細胞死と密接に関連する組織に強く発現していることが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)