高精度放射線治療システムを用いたラジオサージャリーの実現のための基礎的研究
Project/Area Number |
09255225
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
永田 靖 京都大学, 医学研究科, 講師 (10228033)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡嶋 馨 京都大学, 医学研究科, 助手 (90243021)
平岡 真寛 京都大学, 医学研究科, 教授 (70173218)
|
Project Period (FY) |
1997
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 放射線治療統合システム / MR simulator / Quality Assuarance(QA) / ゆがみ / ファントム / DICOM |
Research Abstract |
1。精度確認用ファントムによるMR画像「ゆがみ」の定量化:まずMR画像のゆがみの精度の確認用に自作した格子上のファントムを用いて、永久磁石型MR装置で撮像したMR画像に生じる画像の「ゆがみ」を定量化した。その結果、MR画像の「ゆがみ」は撮像中心から離れるほど明瞭であったが、撮像中心から100mm以内の撮像範囲ならば、格子点座標の実測値と実際の位置のずれは2mm以内にとどまっていた。このことより、放射線治療計画においても、この範囲内での通常スキャンでの画像を使用するならばMR画像の治療計画への臨床応用が可能であると考えた。 また、MR画像の「ゆがみ」の経時的な再現性を検討した。その結果、半年間の経過を経ても、MR画像の「ゆがみ」値に再現性は高く、同じ「ゆがみ」値が確認された。このことより、今後に恒久的にMR位置座標を修正するために、「ゆがみ」補正ソフトウエアを開発することの意義は高いと考えられた。 2。放射線治療計画システム内での転送実験:現在までに、CTシミュレータ、MRシミュレータ、三次元治療計画装置間の画像転送ネットワークをDigital Communications in Medicine(DICOM-3)プロトコールを用いることによって完了した。具体的には、リングを患者頭部に固定した状態で撮影したCT画像とMR画像を、それぞれ治療計画装置に転送する。それらの画像を重ね合わせて三次元治療計画を行った後に、定位放射線照射を実施することが可能になった。現在までにMR画像の重ね合わせの3例の臨床応用を実現している。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)