チロシンホスファターゼの分子制御による免疫強化療法の開発
Project/Area Number |
09255251
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
安達 正晃 札幌医科大学, 医学部, 講師 (70240926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧口 祐介 札幌医科大学, 医学部, 助手 (40274922)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | SHP-2 / Bcl-2 / BAG-1 / IFN-gamma / Apoptosis / IL-2 / Metastasis |
Research Abstract |
1.チロシンホスファターゼSHP-2は,IL-2刺激によりチロシンリン酸化される。このシグナルは,IL-2レセプターbeta鎖のacidic領域を必要とする。リン酸化を誘導するキナーゼとしてLCKやLYNが重要である。IL-2シグナルによるSHP-2の活性化は,増殖シグナルとは直接関わっていないことが明らかになった。 2.SHP-2の正常組織における発現分布を明らかにした。SHP-2は,血管平滑筋細胞において高い発現を認めたことから,血管系における生理機能がSHP-2の重要な機能であることが予測された。 3.IL-3依存性骨髄未熟細胞は,IFN-gammaによってアポトーシスから保護されていることが明らかになった。このことは,骨髄細胞を保持することを考慮する際に重要な情報となるものと思われる。 4.アポトーシスをBcl-2/BAG-1の過剰発現によって抑制させると胃癌細胞やメラノーマ細胞の腹膜転移や肺への遠隔転移を増加させることを明らかにした。癌の撲滅を考慮する際,アポトーシスに対する感受性は,重要な因子となるものと思われる。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)