アンチセンスホモロジーボックスペプチドによる腫瘍細胞の免疫原性増強
Project/Area Number |
09255253
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
岡田 秀親 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (30160683)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土肥 名月 名古屋市立大学, 医学部, 技官 (60260791)
岡田 則子 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (20160682)
|
Project Period (FY) |
1997
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | アンチセンスペプチド / 補体制御膜因子 / Crry / マウス / 腫瘍細胞 / アンチセンスホモロジーボックス / 免疫原性 |
Research Abstract |
蛋白質をコードする塩基配列の相補的塩基配列からアミノ酸配列が翻訳されたとしたときのアミノ酸配列をアンチセンスペプチド(ASP)と呼び、これに対して元のアミノ酸配列をセンスペプチドと呼ぶ。ASPとしては5′側から読んだ場合も、3′側から読んだアミノ酸配列の両方を含めて考えている。センスペプチドとASPとは疎水性パターンがミラーイメージになるが、これはアミノ酸の疎水性の程度は3個から成るコドンの第2塩基によって決まるので、5′と3′のどちらかの方向から読んでもアミノ酸の疎水性に変わりが無いためである。アミノ酸を規定するコドンには数種類あるが、その各々のアンチコドンの塩基配列から読まれるアミノ酸の全てをアンチセンスアミノ酸とすることにした。ASPをアミノ酸レベルで解析するとこには、これらの全てのアンチセンスアミノ酸の内のどれかが対応していればセンス・アンチセンスの関係にあるとして処理することにより、塩基配列レベルでは、相補性が無くても、アミノ酸レベルでASPの関係になっている配列を検出することができるコンピュータープログラムを作成した。 ペプチドとASPは相互反応をすることが多く、このペプチドとASPの関係になっている蛋白質内分子の部分をアンチセンスホモロジーボックス(AHB)と命名した。分子内のAHBペプチドを作用させると蛋白質分子の立体構造を変化させて、機能を阻害できると考えられる知見を得た。補体成分の一つであるC3やマウスの種特異的補体制御因子であるCrry等をAHBペプチドで抑制する効果を検討し、弱いながら活性を抑制するペプチドを得ることもできた。しかし、腫瘍細胞と強い補体反応を誘導させるまでの活性を持つものは得られていない。腫瘍細胞膜上の補体制御因子の全てについてAHBを作成するため、マウスのDAF、MCP等のcDNAのクローニングを行い、アミノ酸配列を明らかにした。この情報をもとに、より強力なAHBペプチドの検討が可能となった。
|
Report
(1 results)
Research Products
(7 results)