ウイルスクロマチンの複製と転写を制御する因子の生理機能と機能構造の解析
Project/Area Number |
09256206
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
永田 恭介 東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (40180492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 韶彦 名古屋大学, 医学部, 教授 (40283428)
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Project Period (FY) |
1997 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥44,000,000 (Direct Cost: ¥44,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥16,000,000 (Direct Cost: ¥16,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥15,000,000 (Direct Cost: ¥15,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥13,000,000 (Direct Cost: ¥13,000,000)
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Keywords | 白血病 / クロマチン / 染色体転座 / 核膜孔タンパク質 / キナーゼ / アデノウイルス / 遺伝子転写 / ゲノム複製 / 核孔 / 分子遺伝学 / がん / 細胞性因子 / 無細胞糸 |
Research Abstract |
アデノウイルスクロマチンを用いたクロマチン構造変換(クロマチンリモテリング)活性の測定系を用いて、細胞由来のクロマチンリモデリング因子TAF(Template Activating Factor)-I、-II、-IIIを同定した。同調した細胞を用いて、TAF-Iはクロマチンの凝集が起こるM期で不活性型に変わっていること、また不活性型への変換とTAF-Iのリン酸化が同時に見られることが明かとなった。M期細胞抽出液とATPで処理してリン酸化されたTAF-Iは活性を失ったことから、TAF-Iの活性調節にはM期特異的なキナーゼが関わっていると考えられた。TAF-Iは、ある種の急性骨髄性白血病でその遺伝子が染色体の転座点に見いだされる因子であった。融合遺伝子から由来する融合タンパク質TAF-I-CANは、TAF-Iおよび核孔タンパク質としてのCANの機能の一部を保持していたが、核や核膜上のみならず一部は細胞質にも存在していた。従って、融合タンパク質がそれを構成するそれぞれのパーツが本来存在する以外の場所にも局在する事実はがん化機能を考えるうえで重要と考えられる。TAF-IIはヌクレオソームの集合に関る因子として同定されていたNAP-I(Nucleosome Assembly Protein-I)と同一であった。TAF-IIIも、その構造解析から、やはりある種の白血病でその遺伝子が染色体の転座点に見いだされている因子であることが判明した。
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Report
(3 results)
Research Products
(17 results)