増殖因子によって活性化されるカルシウム透過性チャネルの研究
Project/Area Number |
09257203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小島 至 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (60143492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神崎 展 群馬大学, 生体調節研究所, 助手 (10272262)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | カルシウム / 増殖因子 / 細胞増殖 / カルシウム透過性チャネル / イオンチャネル / G蛋白 / パッチクランプ / 機械受容チャネル |
Research Abstract |
1)MID1チャネルの機能解析: MID1はフェロモンによる酵母の分化誘導に関与する分子としてクローニングされた遺伝子である。MID1遺伝子は細胞内へのカルシウム流入機構に関与すると考えられており,その遺伝子のコードする蛋白は膜貫通蛋白であることから,我々はこれを哺乳動物細胞に導入して機能を解析した。その結果,MID1の発現により細胞膜のカルシウム透過性が増すことが明らかになり,MID1蛋白はカルシウム透過性チャネルであると考えられた。MID1チャネルはカルシウムイオンだけでなく,一価の陽イオンも透過させることから,非選択性の陽イオンチャネルである。また通常のチャネルが透過させないセシウムを効率よく透過させる点が特徴である。MID1チャネルは膜電位に依存しない電位非依存性陽イオンチャネルである。このチャネルのもっとも大きな特徴は,細胞膜に陰圧をかけることにより活性化される点である。すなわち細胞膜に静水圧をかけるとそれに応じてチャネルの開口確率が増加するのである。この結果はMID1チャネルが機械受容チャネルであることを示している。実際,機会受容チャネルを抑制するガドリニウムの存在によりこのMID1チャネルは抑制された。MID1は真核細胞で初めて見出された機械受容チャネル遺伝子であることが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)