アクチン細胞骨格を介するABCトランスポーターとイオンチャネルの機能共役
Project/Area Number |
09257215
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
古川 哲史 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (80251552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 信一 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (50262184)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | カリウムチャネル / 細胞骨格 / アクチン / 蛋白-蛋白相互作用 / 酵母2ハイブリッド / パッチクランプ |
Research Abstract |
ABCトランスポーターのなかのスルフォニルウレア受容体(SUR)のNBF1・NBF2周辺のアミノ酸配列と相互作用する蛋白を酵母2ハイブリッドスクリーニング法にて探索するという角度からABCトランスポーターの機能調節を検討し以下の結果を得た。 1.膵臓型SURであるSUR1、心臓・神経型SUR2のNBF1・NBF2を含むバイトを作成し膵臓、心臓、脳のcDNAライブラリー各100万コロニーをスクリーニングしたところ、心臓・神経型SUR2のNBF1周辺配列と結合する蛋白をコードするcDNAが心臓・脳cDNAライブラリーからそれぞれ2種類単離された。一方は細胞膜Ca-ATPaseであり、他方は未知のcDNAであった。哺乳動物細胞2ハイブリッドアッセイを行った結果未知のcDNAは哺乳動物細胞でもSUR2のNBF1と相互作用することが、Ca-ATPaseは明確な結果が得られなかった。 2.単離された未知cDNAのmRNAは検討したすべての組織に存在し、中でも心臓における分布が最も豊富であった。 3.このcDNAの全塩基配列を決定すべく海馬cDNAライブラリーをスクリーニングしたところopen reading frameを含む未知のcDNAが単離されこれはalternative splicingによる4種類のアイソフォームが存在することが判明した。 4.SUR1と未知蛋白との相互作用にはSUR1のNBF1およびその直後のGAG trinucleotide repeatによりコードされるpoly-glutamateを中心としたマイナスに荷電したアミノ酸配列が必要であった。 5.この未知の蛋白がABCトランスポーターの他のメンバーはSUR1,CFTR,MDR1のNBF1およびNBF2とは相互作用せずこの共役はSUR2に特異的であった。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)