ヒト細胞傷害性T細胞が認識するHIV-1エピトープの解析
Project/Area Number |
09258205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
滝口 雅文 熊本大学, エイズ学研究センター, 教授 (00183450)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 細胞傷害性T細胞 / HIV-1 / HLAクラスI分子 / エピトープ |
Research Abstract |
(1)前年度に明らかにしたHLA-A^*2402が提示する12種類のHIV-1 CTLエピトープペプチドを用いて、12人のHLA-A24陽性、HIV-1感染者末梢血単核球を刺激して、これらのCTLエピトープに対するCTL活性能を調べた。その結果、8種類のエピトープがこれらの患者で強く認識されるエピトープである事が明らかになった。今後、これらの免疫学的に強く認識されるエピトープ上の抗原変異を調べるとともに、この変異がCTLの認識にどのように影響を与えるかを検討する予定である。 (2)HLA-B51をもっているHIV-1感染者は、AIDSを発症するまでの期間が長い事が知られている。そこで、HLA-B51(B^*5101)が提示するHIV-1 CTLエピトープを、リバース・イムノジェネティックス法を用いて同定することを試みた。その結果、6種類のHIV-1 CTLエピトープを同定できた。さらにこれらのエピトープを認識するCTLクローンを作製し、抗原認識を詳細に解析した。またこの6種類のエピトープに対するCTL活性を、12人のHLA-B51陽性、HIV-1感染者で調べたところ、3つのエピトープに対するCTL活性は少なくとも6人以上でみられ、これらのCTLエピトープが、免疫学的に強く認識されるエピトープであると考えられた。今後、これらのエピトープの変異が、実際の患者がもっているウイルスでどのようにおきているかを解析する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)