無症候期のCD8陽性T細胞によるエイズウイルス増殖抑制とその破壊のメカニズム
Project/Area Number |
09258208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
神奈木 真理 東京医科歯科大学, 医学系研究科, 教授 (80202034)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | HIV-I / CD8+T細胞 / 複製抑制 / エイズ |
Research Abstract |
無症候HIV-Iキャリア末梢血CD8陽性T細胞には、HIV増殖を抑制する機能がある。この現象はAIDS発症後は減少しており、明らかなCD4陽性細胞数の低下を伴わないことから、無症候期維持に重要な因子介在性の生体防御機構であると考えられている。本年度はCD8陽性T細胞による抑制作用をMHC-I拘束性と非拘束性に分け、種々の病期における両抑制活性を調べた。試験管内感染を加えた非感染者由来のCD4陽性リンパ球に、無症候感染者のCD8陽性細胞を加えると、MHC-Iの一致、不一致にかかわらずウイルス産生を抑制することができた。末梢血中CD4数が200/μl以下50/μl以上のHIV感染者では、MHC-I拘束性のHIV抑制活性は保たれていたが、非拘束性の活性は減弱していた。CD4数が50/μl以下のHIV感染者ではMHC-I拘束性、非拘束性とも抑制活性は減弱していた。以上の結果、CD8陽性細胞によるHIV抑制活性には、MHC-I拘束性とMHC-I非拘束性のものがあり、病初期には協調してウイルス増殖を抑制するが、進行期にはMHC-I非拘束性の抑制の減弱が先行することが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)