SDF1発現アデノウイルスによるエイズ遺伝子治療法開発と、SDF1の諸作用の検討.
Project/Area Number |
09258213
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田代 啓 京都大学, 遺伝子実験施設, 助手 (10263097)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 泉 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (70158913)
|
Project Period (FY) |
1997
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
|
Keywords | SDF-1 / エイズ / HIV-1 / アテツウイスル / 遺伝子治療 / 抗体 / ELISA / サイトカイン |
Research Abstract |
T細胞親和性HIV-1ウイルスのT細胞への感染防止のためSDF-1生体内濃度を高く維持する方法を開発することが、エイズ発症阻止への緊急かつ重要な課題である。そのためにSDF-1濃度測定系の樹立が不可欠である。遺伝子治療的対エイズ戦略樹立にむけ、これらの課題解決のため実験し、以下の様に重要な結果を得たので報告する。 1:7種のSDF-1ベプチドに対する抗SDF-1ラビット抗血清を作製し、抗体を抗原アフィニティーカラムで精製した。各抗体の特異性をウェスタン解析と免疫沈降法で確認した。それを用いてSDF-1タンパク質濃度を定量するため、サンドイッチELISA法を樹立し、マウスSDF-1タンパク質を1ng/mlの感度で測定することに成功した。 2:マウスSDF-1α及びSDF-1β発現アデノウイルスベクターを構築し、複製能欠損組み換えアデノウイルスを単離、2段階の塩化セシウムステップ密度遠心法にて精製し、10^<11>pfu/mlの力価のウイルス液を得た。得られた複製能欠損SDF-1β発現アデノウイルスをHela細胞株に感染し、培養上清中に1μg/ml以上のSDF-1βタンパク質が分泌されたことをウェスタン解析とELISA法で確認した。現在、同じウイルス液を尾静脈からマウスに投与後、経時的に採血して、SDF-1の生体内でのタンパク質化学的存在様式及びその安定性をウエスタン解析と免疫沈降法とサンドイッチELISA法にて検討する一方、SDF-1の免疫系等諸臓器への影響をCD4やCD8モノクローナル抗体を用いるFACS解析と免疫組織学的方法にて検討中である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)