代謝型グルタミン酸受容体ノックアウトマウスを用いた小脳長期抑圧の研究
Project/Area Number |
09259208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
饗場 篤 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (20271116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中尾 和貴 東京大学, 医科学研究所, 寄付研究部門教員 (20217657)
中村 健司 東京大学, 医科学研究所, 助手 (90253533)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 代謝型グルタミン酸受容体 / ノックアウトマウス / トランスジェニックマウス / プルキンエ細胞 / 登上線維 / 長期抑圧 / 協調運動 / mGluR1 |
Research Abstract |
mGluR1トランスジェニックマウスをmGluR1(-/-)マウスとかけ合わせ、mGluR1がプルキンエ細胞で特異的に発現し、失調歩行が殆ど見られなくなったマウス(L7-mGluR1)を作成した。L7-mGluR1マウスではmGluR1α抗体を用いた免疫染色によりプルキンエ細胞特異的にmGluR1αを発現していることを確認し、mGluR1(-/-)マウスで見られる失調歩行がプルキンエ細胞でmGluR1が欠失したことによることが明らかとなった。L7-mGluR1マウスの協調運動能をrotorodを用いて検討したところ、L7-mGluR1マウスではmGluR1(-/-)マウスに比べ明らかな改善が見られたが、野性型と比較するとローラーの上に留まっている時間が短く、プルキンエ細胞以外のmGluR1の機能がこの協調運動には必要である可能性がある。登上線維の多重支配はL7-mGluR1マウスではmGluR1(-/-)マウスと同程度に残っていた。したがって、登上線維の多重支配が失調歩行の原因になっていることはないことがわかった。 また、活性型突然変異を導入したGタンパク質Gα11をプルキンエ細胞特異的に発現するトランスジェニックマウス(L7G)では小脳の発達に異常があり、calbindin抗体による免疫組織によりプルキンエ細胞が、21生日(P21)では脱落していることが明らかになった。また、プルキンエ細胞が比較的残存しているP14での電顕によるプルキンエ細胞-平行線維シナプスの解析では既にプルキンエ細胞-平行線維シナプスの数が大幅に減少していることが明らかとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
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