新しい神経伝達制御因子・2-アラキドノイルグリセロールの生理的役割の解明
Project/Area Number |
09259233
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
杉浦 隆之 帝京大学, 薬学部, 助教授 (40130009)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 佐知子 帝京大学, 薬学部, 助手 (10286982)
岸本 成史 帝京大学, 薬学部, 助手 (60234217)
山下 純 帝京大学, 薬学部, 助手 (80230415)
和久 敬蔵 帝京大学, 薬学部, 教授 (90013854)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | カンナビノイド / アラキドノイルグリセロール / モノグリセリド / アナンダミド / アラキドン酸 |
Research Abstract |
今回の研究により以下の点を明らかにした。 1.NG108-15細胞を高カリウム溶液で刺激して脱分極させたときの細胞内カルシウムイオン濃度の上昇を、2-アラキドノイルグリセロールが強く抑制することを明らかにした。同様の抑制は電位依存性カルシウムチャンネル(N型ないしQ型)の阻害剤でも観察されることから、2-アラキドノイルグリセロールは電位依存性カルシウムチャンネル(N型ないしQ型)を抑制していることが考えられた。電位依存性カルシウムチャンネルの活性化は神経伝達物質の放出に必須であることから、2-アラキドノイルグリセロールには神経伝達物質の放出を制御するという役割のある可能性がある。 2.2-アラキドノイルグリセロールを蛍光誘導体に変換し、逆相HPLCで分析する方法を確立した。 3.この方法を用いて、ラット脳に含まれるモノアシルグリセロールを詳しく調べ、2-アラキドノイルグリセロールが最も主要な分子種であることを明らかにした。 4.脳ホモジネートをカルシウムの存在下インキュベートすると2-アラキドノイルグリセロールが大量に生成することを見い出した。2-アラキドノイルグリセロールは細胞内カルシウムイオン濃度の上昇に伴って生成する可能性がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)