無作為な配列を持つポリペプチドを用いたシャペロニンと基質蛋白質の相互作用の解析
Project/Area Number |
09261208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
田口 秀樹 東京工業大学, 資源化学研究所, 助手 (40272710)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | シャペロニン / 分子シャペロン / GroEL / ワォ-ルディング / 熱ショックタンパク質 / タンパク質の立体構造 |
Research Abstract |
これまでにシャペロニンと基質タンパク質の相互作用の解析を,速度論的側面および熱力学的側面の両方から行ってきている。 ・速度論的解析:表面プラズモン共鳴を応用したバイオセンサーを用いて,シャペロニンと基質タンパク質(還元型ラクトアルブミン)の結合解離の速度論解析を行った。さらに,補助シャペロニンやヌクレオチドの影響で基質タンパク質とシャペロニンの結合がどう変化するかも同時に調べた。 ・熱力学的解析:滴定型熱量計を用いた解析の結果,シャペロニンと基質タンパク質との相互作用には,疎水性相互作用が重要な場合(還元型ラクトアルブミンの場合)と,重要でない場合(ペプシンの場合)の両方があることがわかった。 今年度の本重点領域研究の補助を受けた研究の結果,各々が無作為でユニークな配列をもつポリペプチドがシャペロニンに認識されて結合するということを見いだした。この無作為配列ポリペプチドは2次構造をもたない(もちえない)ので,シャペロニンが認識結合する構造特徴には2次構造が必要か否か,という議論に終止符をうつ重要な実験になった。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)