Project/Area Number |
09263212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
安田 秀世 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (40111554)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | myt1キナーゼ / wee1キナーゼ / サイクリンB / APC / ユビキチン / p53 / MOM2 / Cut2 |
Research Abstract |
バキュロウイルス系で発現、精製したmyt1はcyclinE/CDK2を燐酸化せず、cyclinB/cdc2を特異的に燐酸化し、wee1はcdc2およびCDK2のいずれをも燐酸化した。一方、Sf-9細胞中ではmyt1はcyclinB/cdc2の14Thrおよび15Tyrの両残基を燐酸化したがcyclinE/CDK2を基質としなかった。wee1はcdc2キナーゼ、CDK2いずれも燐酸化した。この時、cdc2キナーゼに対してはmyt1による燐酸化がwee1キナーゼによる燐酸化より効率が高かった。またp35/CDK5はwee1により燐酸化されたがmyt1による燐酸化は観察されなかった。以上よりmyt1、wee1はCDKsの基質特異性に違いがあることが確認された。それら酵素の細胞内局在はHeLa細胞中でGFPとの融合蛋白質として発現したwee1は核に局在するのに対して、myt1は細胞質に存在し、myt1の配列中に含まれる膜局在シグナルと思われる領域を欠損させるとこの局在は解消され、細胞内に均一に存在するようになった。APCに関係してはGST-サイクリンB/cdc2複合体、ビオチン化ユビキチンを基質として、マウスユビキチン活性化酵素(E1)とHeLa細胞の抽出液を酵素源としたin vitroサイクリンBユビキチン化の系を用いてサイクリンBのユビキチン化に関与するE2、hE2Cを単離した。またこのhE2Cは分裂酵母のCut2もdestruction box依存的にユビキチン化した。さらにこのhE2Cを餌に酵母2ハイブリッド系により新規遺伝子を単離した。この遺伝子はユビキチンリガーゼの活性を有していた。このE3様タンパク質がサイクリンB特異的であり、APCの成分であるかどうか興味深いところである。またこのユビキチン化の研究段階で癌抑制遺伝子産物p53をユビキチン化するリガーゼとして癌遺伝子MDM2を同定した。
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