Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
1.Distal repressor Rme1pによる転写抑制とクロマチンの構造 まず,Rme1pの機能ドメインを明らかにする目的で,Rme1pの欠失変異体を作成した.そして,in vitroにおいても,Rme1pが,in vivo footprintingで同定された2つの部位に,ほぼ同じ親和性で結合することを実証した.これらの結果に基づいて,酵母repressorを作用機構の観点から,proximalとdistal repressorsに概念化して,distal repressorとして分類されたRme1pによる転写抑制の特徴について考察した(Nucleic Acids Res.,revised).一方,これまでに,Rme1pによる転写機構として,Rme1pが転写抑制クロマチンドメインを構築する,というモデルを提唱した.これを検証するために,Rme1pの結合部位を挿入したCYC1-lacZミニ染色体のクロマチン構造を解析して,Rme1pに依存したクロマチン構造の変化を明らかにした. 2.in vivoでのヌクレオソームの不安定化に関与するDNAの構造因子 昨年度までに,ポジショニングしたヌクレオソームを有する酵母ミニ染色体をベクターとして,特殊なDNA配列のヌクレオソーム形成を評価できる実験系を構築した.そして,比較的長いホモポリマー配列(dA_n・dT_n・dG_n・dC_n)とZ-DNA配列であるd(CG)_nは,in vivoでヌクレオソームを排除することを示した.次に,この機構を解明するために,dA_n・dT_n配列をin vivo UV-photo footprintingで解析した.その結果,dA_n・dT_n配列は,細胞内でnon-B型構造をとっており,それがヌクレオソームを排除する要因であると結論され,DNAの高次構造がクロマチン構築の重要な要因の一つであることが実証された.
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