Project/Area Number |
09264201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山下 正兼 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30202378)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 卵成熟 / 魚類 / 両生類 / mRNA / MPF / cdc2 / サイクリンB |
Research Abstract |
本研究は卵成熟における減数分裂再開の分子機構の解明を目的とし、以下の2点について調べた。 1)卵成熟促進因子(MPF)の形成、活性化機構 魚類やアフリカツメガエル以外の動物におけるMPFの形成・活性化には、サイクリンBmRNAのマスキングとその解除が直接関わる。これらに関与すると考えられるYボックス蛋白質、Nanos、PumilioのcDNAクローニングを行い、抗体を作製した。現在、これら抗体を用いた解析を進めている。また、ホルモン刺激のmRNA翻訳への影響を調べる目的で、ホルモン刺激したゼブラフィッシュ未成熟卵にサイクリンBmRNAを注射する実験を行った。その結果、サイクリンBmRNAの注射に対して、ホルモン刺激を受けた卵母細胞の方が未刺激のものより早く成熟することがわかった。このことはホルモン刺激によりサイクリンBmRNAの翻訳効率が高まることを示唆する。この分子機構の解析に着手した。 2)MPFの作用機構 MPFの下流で作用し、染色体凝縮に関与すると考えられるMAPキナーゼ様蛋白質の分子同定のため、ゼブラフィシュMAPキナーゼcDNAを単離し、抗体を作製した。現在、この抗体を用い、MAPキナーゼ様蛋白質がMAPキナーゼそのものかどうかを調べている。また、アカガエル未成熟卵にpre-MPFがないことを利用して、サイクリンB1とB2の機能分担を解析した。その結果、アカガエル卵成熟過程でのサイクリンBサブタイプの機能は、少なくともGVBDの誘起については重複していることが示された。
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