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大脳皮質運動野における力のコーディングと内部座標系

Research Project

Project/Area Number 09268233
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionSophia University

Principal Investigator

田中 昌司  上智大学, 理工学部, 助教授 (30188304)

Project Period (FY) 1997
Project Status Completed (Fiscal Year 1997)
Budget Amount *help
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Keywords内部座標 / 運動野 / 関節中心座標系 / ポピュレーション / シミュレーション / 最適方向 / チューニング関数 / 方向・選択性
Research Abstract

本研究は,内部座標系において力の方向をコードするニューロンの発火特性が,腕の配位の変化に応じてどのように変化するかを理論的に考察したものである.第一次運動野のニューロンが示す力の方向に対する選択性は,コサイン関数的なチューニング関数で近似的に記述されることが多い.その場合,チューニング関数が最大となる方向は,そのニューロンの最適方向(preferred direction)であると解釈される.個々のニューロンの発火頻度は,力の方向とそのニューロンの最適方向の差の関数であるから,腕の配位が変化するということは,結局このチューニング関数の位相が変化するということと同じである.ここでチューニング関数の位相は,上述の腕の内部座標系を用いて表現されている.したがって,腕の配位がどれだけ変化したときに,個々のニューロンの発火頻度がどれだけ変化するかが求められるようになった.
ところで,関節中心座標系は関節毎にポピュレーションを定義するもので,複雑な筋肉の配位を考慮していない.したがって,このポピュレーションは複数の筋肉を関節毎にまとめたものであり,一部重複していると考えなければ現実的でない.最近,Scott et al.(1997)は異なる腕の配位で,第一次運動野・運動前野・5野のニューロンの発火頻度が変化することを報告している.彼らの実験データからは内部座標系を特定することはできていないが,関節中心座標系を仮定した場合はどのようなデータが得られるかということをシミュレーションによって示し,比較検討することは意味がある.その結果,(いくつかの簡単化のための仮定の上であるが)彼らの実験結果とよく似た結果が得られている.このシミュレーション・モデルには,個々のニューロンの発火特性の統計的ばらつきが考慮されており,実験データに非常に近いシミュレーション・データが得られる.

Report

(1 results)
  • 1997 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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