チェックポイント遺伝子RAD24のDNA修復における作用機構の解明
Project/Area Number |
09269209
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
杉本 勝則 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90192616)
|
Project Period (FY) |
1997
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | DNA修復 / チェックポイント |
Research Abstract |
真核生物においてDNA損傷が生じた場合、その修復が終了しない限り次の細胞周期は開始されない。このDNA修復が完了していないDNAの分配を防ぐ細胞周期停止機構はDNA損傷チェックポイントコントロールと呼ばれている。出芽酵母において、RFC5遺伝子は5つのサブユニットからなるReplication factor C(RFC)のサブユニットの一つをコードする。RFC5遺伝子がDNA修復に必須であるのみならずチェックポイントコントロールにも重要な役割を持つことを示してきた。RFC5のチェックポイントにおける作用機序を明かにするために、rfc5変異を大量発現したときサプレスする遺伝子を単離した。解析の結果、そのうち一つはDNA損傷チェックポイントコントロールに関与するRAD24遺伝子であった。Rad25遺伝子産物は、RFCと弱い相同性があり、RFCと結合していることが示された。遺伝学的解析からMEC3、RAD17は、DNA損傷チェックポイントコントロールにおいてRAD24と同じ機能をすると考えられている。Mec3、Rad17とRad24の結合を免疫沈降法で検討したが、Rad24の免疫複合体にMec3、Rad17とも検出されなかった。また、rad24変異のDNA損傷感受性は、その細胞周期をG1に停止させることにより回復されないので、RAD24遺伝子は、チェックポイントコントロール以外の、おそらくDNA修復そのものにも機能することが示唆された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)