マラリア感染におけるiNOS発現へのgp91-phoxの関与
Project/Area Number |
09270220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中村 三千男 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (30091276)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 章一 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (40253695)
熊取 厚志 長崎大学, 熱帯医学研究所, 講師 (60244092)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 活性酸素 / gp91-phox / ノックアウトマウス / p47-phox |
Research Abstract |
マラリアの感染防御では、食細胞の活性酸素産生系(NADPHオキシダーゼ)産生系が、重要な役割を果たしている(Wozenkraft,et al Infect Immun 43:664,Rockett,et al 59:3280、FY.Liew,Inflam Res 46(Suppl 3):S199,'97)と報告されてきたが、異論も多く(善本ら、日熱医誌25:(増)14,'97)、決着を見ていない。我々は、これまで食細胞において活性酸素産生を司るNADPHオキシダーゼの役割、構造、遺伝子異常の解析を進めており、シトクロムb558鎖gp91-phoxの転写歯発現制御は、細胞種特異的に行われており、好酸球以外で共通に働くエレメントが有ることを示してきた。 本研究では、その決定と転写活性因子の同定、および、活性酸素産生系のマラリア感染防御機能を解析した。転写因子は将来マラリアの感染防御を制御するターゲットになると考えられるからである。 成果1.活性酸素産生系の主要成分gp91phoxの転写には、PU.1が必須であり、その結合エレメントは5'上流-57〜-50付近である。 成果2.P.chabaudiのB57/6マウスへの感染は活性酸素産生系成分p47phoxのノックアウトマウスで全く影響を受けなかった。活性窒素産生ノックアウトマウス(iNOS-KO)でも影響受けないとの報告があることから、活性酸素や窒素窒素がマラリア感染防御に関与しているとすると、いづれかがあれば良いことになる。これを証明するには、両方ともノックアウトされたマウスでマラリア感染が増悪することを示す必要がある。現在そのためのマウスを作成中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)