ヒト組み換え活性化遺伝子(RAG)のゲノム構造の解析と転写調節機構の解明
Project/Area Number |
09271211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
村口 篤 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (20174287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸 裕幸 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (60186210)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | T細胞受容体遺伝子 / 免疫グロブリン遺伝子 / 遺伝子再構成 / リコンビナーゼ / RAG / プロモーター / 転写調節 / サイトカイン |
Research Abstract |
1)ヒトRAGのゲノム構造に関する研究:ヒトRAG-1cDNAの断片を用いてRAG-1遺伝子の第一エクソンと第二エクソンを含むクローンを単離し、RAG1遺伝子のゲノム構造と転写開始点を決定した。次に、RAG2cDNAをプローブにしてRAG2遺伝子の第1エクソンと第2エクソンを含むクローンHRAG-4を単離し、制限酵素地図の作成および一部の塩基配列を決定した。同時に、RAG2遺伝子の転写開始点を決定し、RAG2ゲノム遺伝子構造を決定した。 2)ヒトRAGのクロマチン構造に関する研究:RAG-1発現、非発現細胞、あるいは非リンパ系細胞におけるDNaseI高感受性領域の解析を行い、転写開始点の上流約3.5kbp(HS1)、約0.8kbp(HS2)、転写開始点付近(HS3)、イントロン(HS4)に合計4箇所のDNaseI高感受性領域が存在すること、HS1は全ての細胞株に認められたがHS2、3、4はRAG-1発現細胞株に特異的に認められることを明らかにした。 3)ヒトRAGの転写調節に関する研究:RAG1遺伝子の転写開始点5′上流-2.8kbpまでの領域について、さまざまな挿入断片をルシフェラーゼ遺伝子に連結したベクターを作成しプロモーター活性を測定した。その結果、転写開始点5′上流-110bpから-86bpの領域がRAG-1遺伝子の基本的プロモーター活性に必要であること、転写開始点の上流97bpにあるCCAATboxがプロモーター活性に必須であることを明らかにした。この領域はDNaseI高感受性部位HS3に含まれていることから、RAG1の発現は、ccaat部位のクロマチン構造変化により制御されていると結論した。現在、同様の手法を用いてRAG2の転写調節に関する研究および他のシスエレメントに関する研究を行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)