白血病細胞増殖制御におけるCa^<2+>/Calmodulin依存性リン酸化反応の役割
Project/Area Number |
09273231
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
西川 政勝 三重大学, 医学部・附属病院, 講師 (30144257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 直之 三重大学, 医学部, 助手 (20185812)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | HL-60細胞 / レチノイン酸 / 分化誘導 / カルシニュウリン / カルモデュリンキナーゼ / カルモデュリン / サイクロンフィリンA / FKBP12 |
Research Abstract |
蛋白リン酸化反応は、血液細胞の増殖、分化の制御系において重要な役割を担っていることが考えられる。最近、私どもは免疫抑制剤サイクロスポリン A(CsA)やFK506がヒト骨髄性白血病細胞株HL-60細胞由来Ca^<2+>/カルモデュリン依存性脱リン酸化酵素Calcineurin活性を阻害を阻害し、HL-60細胞の増殖を促進することを報告した。一方、Ca^<2+>/カルモデュリン依存性リン酸化酵素(CaM KinaseII)の特異的阻害剤KN-62はHL-60細胞増殖を抑制することが知られている。今回、all-trans retinoic acid(ATRA)によるHL-60細胞の顆粒球系細胞分化におけるCalcineurin及びCaM KinaseIIの動態について検討した。(1).CsA及びFK506は1,25(OH)_2D_3による単球系細胞分化の場合と同様、ATRAによるHL-60細胞の顆粒球への分化誘導を抑制も促進もしないものの、ATRAによるHL-60細胞増殖抑制を解除した。(2).ATRA刺激による顆粒球系細胞分化に伴い、Calcineurin蛋白(A subunit及びB subunit)の発現は増加するが、カルモデュリン及びCaM KinaseIIの発現はほとんど変動しなかった。(3).FKBP12発現についてはATRA刺激による分化誘導に伴い増加したが、Cyclophilin Aについてはほぼ一定であった。ATRA刺激による顆粒球への細胞分化誘導によりHL-60細胞増殖は抑制されるが、この過程には主にCalcineurinが関与する可能性が示唆された。IP_3受容体は細胞内Ca^<2+>の調節を介して顆粒球機能を制御しておりHL-60細胞においてATRA刺激によりその発現が増加する事が報告されている。CalcineurinはFKBP12を介してIP_3受容体と複合体を形成しその機能を調節していることから、ATRAによるHL-60細胞の顆粒球系分化誘導に伴いCalcineurin/FKBP12/IP_3受容体の発現調節が巧みに制御されていることが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)