ジーンターゲッティングによる交感神経節VIP/PACAP受容体シグナルの機能解析
Project/Area Number |
09273238
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
馬場 明道 大阪大学, 薬学部, 教授 (70107100)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
重永 凱男 大阪大学, 歯学部, 教授 (90028770)
橋本 均 大阪大学, 薬学部, 助手 (30240849)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | VIP / PACAP / 受容体 / 交換神経 / ジーンターゲッティング |
Research Abstract |
VIP/PACAPは脳、副腎や膵臓をはじめとする臓器において種々の重要な生理機能を持つニューロペプチドであり、その受容体は少なくとも3種類が存在している。各受容体サブタイプの各臓器(部位)における発現分布はそのリガンドと同様異なった分布をする。従って、各々の臓器での機能と個別のシグナル系の関連は不明である。われわれは、VIP/PACAPの生理機能を解明することを目的として以下の検討を行った。 (1)副腎髄質および上頸神経節におけるVIP、PACAPとそれらの3種類の受容体のmRNA発現の分布を、^<35>S-標識アンチセンスRNAプローブを用いたin situ hybridization法により調べた。その結果、PACAPおよびPACAP受容体が共発現する細胞が存在し、PACAPがオートクリン因子として働く可能性が示唆された。 (2)リガンド分子と結合し、細胞内シグナル系を活性化させる受容体領域について解析を行う目的で、VIP受容体およびPACAP受容体のキメラ受容体cDNAを作製し、COS細胞発現系を用いて、^<125>I-PACAPおよび^<125>I-VIP結合および細胞内cAMP産生(受容体活性化)について調べた。その結果、VIP/PACAP受容体のリガンド結合とシグナル活性化に関するドメイン構造が明らかとなり、これらの2つのドメインは機能的に完全に分離して考えることができる、2-サイトモデルであてはまることが示された。 (3)PACAP受容体にHAエピトープの配列を導入した受容体(HA受容体)を作製した。HA受容体は野生型受容体と同等の機能を有しており、免疫組織化学によって検出できることを確認した。 (4)PACAP受容体ノックアウトマウスの作製。PACAP受容体遺伝子DNAを用いてターゲッティングベクターを作製し、ES細胞D3株の相同組換え体から、PACAP受容体ノックアウトマウスを得て、現在その解析を行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)