HSP105/110群に属する新しい遺伝子apg-1とapg-2の機能解析
Project/Area Number |
09276211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤田 潤 京都大学, 医学研究科, 教授 (50173430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 嘉志 京都大学, 医学研究科, 助手 (40252465)
伊藤 克彦 京都大学, 医学研究科, 講師 (90281097)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | シャペロン / 熱ショック / hsp 110 / apg-1 / apg-2 / 精巣 / ストレス |
Research Abstract |
特異な熱応答性を示す新規のHSP群のストレス防御機構への関連、シャペロン機能の有無、標的基質を、分子から個体までのレベルで解析を開始した。 (1)HSP110と共に一つのファミリーを形成する新たなHSP遺伝子apg-1及びapg-2を単離した。さらにそれぞれに特異的なポリクローナル抗体を作成した。 (2)apg-1は、通常よりも低温からの熱ショックにより体細胞で誘導されたが、精子形成細胞では恒常的に発現がみられ熱誘導はされなかった。即ち、apg-1は前者ではストレス環境下で、後者では生殖に関連した機能を果たしていると考えられた。実際、精子にapg-1蛋白の発現を認めた。またラットの一過性脳虚血モデルにて、apg-1発現の亢進を認めた。現在ノックアウトマウスを作製し,ヘテロのマウス同士をかけあわせて、ホモに欠損しているマウスを得ようとしている。 (3)NIH/3T3細胞にapg-1蛋白を高発現させ、導入したルシフェラーゼ活性の熱安定性を検討したが、対照群と差が認められなかった。In vitroのシャペロン活性の測定系を検討中である。 (4)apg-2は体細胞、生殖細胞で恒常的に発現がみられ、熱誘導はされなかった。受精における機能を解析中である。 また、動物で初めての低温ショック蛋白を見出し、cirpと命名した。RNAシャペロンとして、RNAの構造、発現その他に影響を与えると考えられ、体細胞の細胞周期G1からSへの移行を阻害する活性を有していた。現在その標的RNA分子の同定を試みている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)