Project/Area Number |
09276231
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Himeji Institute of Technology |
Principal Investigator |
森本 幸生 姫路工業大学, 理学部, 助教授 (80200450)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 蛋白質選別機構 / ターゲッティング / 14-3-3-蛋白質 |
Research Abstract |
ラット肝臓由来MSFは、L・Sサブユニットからなるヘテロダイマーを形成し、生合成された蛋白質のミトコンドリア膜透過を促進する14-3-3蛋白質群に属するシャペロン蛋白質である。細胞内における蛋白質の選別・識別・輸送のメカニズムを考えるためにも、このシャペロン機能を持つMSFの立体構造解析が必要である。本年はLおよびSサブユニットとそれぞれ発現する形質転換大腸菌を調製し、ここから単離・精製を行い、それぞれホモダイマーとしての結晶化およびX線回折実験を行った。最終精製にMonoQカラムを用いることで、6リットル培地から、S,150mg,L,30mgを結晶化標品として得ることができた。欧州共同体放射光設備(ESRF)の重点課題として採択され、X線回折実験の結果Sサブユニットに関しては分解能4Åまでの予備的データを得ることができた。現在、硫安を沈殿剤として0.01x0.005x0.3mmの非常に小さな結晶が得られているが、より安定なデータ収集のためにも極低温下での回折実験が望まれる。そのためには、沈殿剤を硫酸からポリエチレングリコールなどの不凍液に交換するする必要があり、これを検討中である。Lサブユニットに関しては有意な結果はまだ得られていない。さらに機能解析のためのシグナルペプチド複合体の結晶化を進めており、今後これらについて集中的に行う。
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