葉緑体RNAエディティング酵素の同定と作用部位認識機構
Project/Area Number |
09278216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
廣瀬 哲郎 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 助手 (30273220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉田 護 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (70154474)
杉浦 昌弘 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 教授 (80027044)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | RNAエディティング / 葉緑体 / in vitro系 / 翻訳 / 分子生物学 |
Research Abstract |
今年度は葉緑体のRNAエディティングの分子機構と生物学的意義について明らかにするため以下の事柄について解析を行った。 1.葉緑体in vitroエディティング系を構築するため、特異的なヌクレオチド残基に標識を施したmRNAを調製し新たな鋭敏で簡便な検出法を確立した。またこの検出法を用いて、葉緑体抽出液の調製法、反応条件などを試行しエディティング様活性をTLC上で検出することに成功した。 2.エディティング反応に必要なシス配列に関する情報を得るために全配列と転写マップが明らかになっているタバコ葉緑体において全エディティング部位の同定を試み、計32箇所のエディティング部位を同定した。またそれぞれの部位周辺の配列比較、種間における保存性についても解析を行い、各エディティング部位の部位特異性、種特異性に関する知見を得た。 3.葉緑体in vitro翻訳系を用いてRNAエディティングが翻訳に与える影響について解析を行い、ndhDmRNAのRNAエディティングが翻訳開始に必須であること、組織特異的にエディティング効率が変化することにより翻訳をコントロールしていることを明らかにした(EMBO Jounalに発表)。rpoA MRNAのエディティング部位がRNAポリメラーゼαサブユニットの制御領域に存在することを見出し、エティティングと葉緑体転写制御の関連についての可能性を見出した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)