海馬及び運動ニューロン生存を担う新規神経栄養因子の探索と機能解析
Project/Area Number |
09280220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
船越 洋 大阪大学, 医学部, 助手 (40273685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 敏一 大阪大学, 医学部, 教授 (00049397)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | Molecular cloning / neurotrophic / Sky / Axl / Gas6 / HGF / synthetic neurotrophic factor / tyrosine kinase |
Research Abstract |
(1)新規神経栄養システム(Gas6/Skyレセプター型チロシンキナーゼシステム)の同定 ラットGas6が、培養海馬ニューロンに対する神経生存促進因子、すなわち新規神経栄養因子であることを見い出した。このことは、Gas6/Skyレセプター型チロシンキナーゼファミリーシステムの新規神経栄養システムとしての発見である。また、Skyファミリー分子ラットAxlを分子クローニングし、同定された配列をもとにラットSkyおよびAxlに対する抗体を作製し組織・細胞分布を解析すると共に、Skyのファミリーレセプター、リガンドmRNAの発現分布、発達過程における発現制御、更には神経損傷時における生理的発現制御(カイニン酸モデルと座骨神経損傷モデル)を解析した。発生過程および神経損傷モデルにおける協調したGas6/Skyファミリー分子の神経系における発現制御は、新規神経栄養システムとしてのGas6/Skyファミリーシステムの機能が生理的に重要であることを裏づけている。 (2)HGF/c-Metの運動神経系における発現制御 HGF/c-Metが運動神経系の発生過程、神経損傷時ともに発現制御を受けていた。現在HGFの神経系特異的発現マウスを作製、さらに解析をすすめている。 (3)人工神経栄養因子(汎ニューロトロフィン) ニューロトロフィン遺伝子を組み替え全てのニューロトロフィンレセプターに結合、活性化する人工神経栄養因子(汎ニューロトロフィン)遺伝子を損傷神経に特異的に発現させ、神経再生に与える効果を評価した。電気生理学的、電子顕微鏡学的、筋肉湿重量で解析したところ、1つのニューロトロフィンでは難しい感覚・運動両神経の再生を促進していた。人工神経栄養因子のアプローチは、新しいアプローチとして期待される。
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Report
(1 results)
Research Products
(20 results)