近赤外線での撮像観測に基づく銀河の構造と進化の研究
Project/Area Number |
09440088
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
市川 隆 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80212992)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 亨 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (90271519)
田村 眞一 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60004371)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥8,700,000 (Direct Cost: ¥8,700,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1997: ¥6,600,000 (Direct Cost: ¥6,600,000)
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Keywords | 近赤外線 / 銀河 / 進化 / 撮像装置 / ハロー / 構造 / 撮像 |
Research Abstract |
本研究によって大型の2次元赤外線カメラと小口径望遠鏡で近傍銀河のサーベイ観測を行う専用の近赤外線撮像装置を試作し、試験と評価を行った。渦巻銀河をディスクとバルジに分割する2次元成分分離のプログラムを開発し、比較的大きな近傍銀河の近赤外線での撮像観測を基に銀河成分の明るさと有効長などの構造パラメータを求め。さらに銀河の回転曲線との比較から、バルジの質量・光度比を求め、バルジの年齢を評価した可視光での観測からは、バルジの色・等級図を求め、精円銀河と同様の関係式を発見した。以上の研究結果から、バルジは楕円銀河より多少若いものの、楕円銀河とほぼ同じ成因、すなわち、宇宙初期におけるシングルスターバーストによって生まれ、その後はpassive evolutionしているとして矛盾のない結果が得られた。 一方で銀河の長時間観測を基に銀河ハローの検出を行い、分布と質量・光度比を求めることも試みた。量子効率が低いために、有意な結果は得られなかつたが、Jバンド(波長1.25μm)での多数の銀河の解析から、共通して、ハロー成分の兆侯が見られるとの結果を得た。これが、銀河ハローによるものか、あるいは、装置内部での散乱光によるものかの今後検証が必要であろう。 さらに、z>1での深宇宙における銀河の撮像観測から、z=1の銀河団における銀河進化を研究し、またz=5にもおよぶQSOを発見した。
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Report
(3 results)
Research Products
(17 results)