Project/Area Number |
09440148
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
物理学一般
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石井 慶造 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00134065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松山 成男 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70219525)
山崎 浩道 (山崎 浩通) 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00166654)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥7,200,000 (Direct Cost: ¥7,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1997: ¥5,500,000 (Direct Cost: ¥5,500,000)
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Keywords | 制動輻射過程 / 原子制動輻射 / 原子核制動輻射 / イオン・原子衝突 / 内殻電離 / 反コンプトンX線検出器 / コンプトンテイル / 連続バックグラウンド |
Research Abstract |
本研究においては、内殻電子からの幅射(原子制動輹射)と原子核からの輻射(原子核制動輻射)が競合する制動塙射過程の研究を主題として研究が進められた。つまり、非常に軽い内殻電子と非常に重い原子核の幅射が混在し、しかもそれらが干渉し合うかどうかを探求した。 この競合するエネルギー領域のX線の発生断面積は非常に小さいので、反跳電子とコンプトン散乱ガンマ線との反同時計数によってコンプトンテイルバックグラウンドの除去が試みられた。反同時計数によってコンプトンテイルバックグラウンドは十分に取り除くことはできた。しかし、ガンマ線の多重散乱、周りからのガンマ線が作る連続のバックグラウンドが残つた:Int.Jour.PIXE,Vol.9(1999)に発表。反同時計数法の併用とピームコリメーター、ファラディーカップおよび、検出器を十分に遮蔽することにより、初めて、原子制動輻射と原子核制動輻射が競合するエネルギー領域のX線の測定に成功した。PWBA理論に基づいた理論的、展開がなされた。その結果、原子制動輻射と原子核制動輯輻射が競合するX線のエネルギー領域では、これらがお互いに干渉し合つて断面積を減少させることが分かつた。 断面積の理論値と実験値とが比較された。競合領域のエネルギースペクトルは、干渉効果を示した。X線エネルギーについての角度分布の変化は、原子制動報輻射から原子核制動塙輻射への変遷を示した:Int.Jour.PIXE,Vol.9、 1(1999)に発表。 連続X線の研究の成果を、PIXEスペクトルの解析に応用し、パラメター無しのPIXEスペクトル分析を可能にした。これによって、PIXEスペクトルを全自動で分析できる事を示した:Nucl.Instr.Meth, in Phys.Res.B150 76(1999)に発表。
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