P.gingivalis線毛免疫による歯周組織破壊に関する防御機構の解析
Project/Area Number |
09470394
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
北野 繁雄 明海大, 歯学部, 教授 (30049374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹下 玲 明海大学, 歯学部, 助手 (70236454)
菊地 寛高 明海大学, 歯学部, 助手 (70234193)
花澤 重正 明海大学, 歯学部, 助教授 (60060258)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥4,900,000 (Direct Cost: ¥4,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | P.gingivalis / 線毛 / 歯周疾患 / 受動免疫 / 能動免疫 / 歯周組織 / 炎症性サイトカイン / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
本年度の研究において、私どもは本菌線毛抗体の受動免疫、さらに、その能動免疫マウスの歯周組織における炎症性サイトカイン遺伝子発言の動態について検討を加え、本線毛ワクチンによる歯周組織破壊に関する防御機能の可能性について追求した。 精製線毛に対するポリクローナル、モノクローナル抗体をSpecific pathogen freeマウス静脈を介して受動免疫し、その後、その線毛の血清抗体価の推移をELISA法により調べたところ、これら抗体価は投与後24時間までに経時的に減衰した。したがい、これら抗体投与後、本菌体または本菌線毛を経口を介して胃管内投与し、経時的に歯周組織における炎症性サイトカインの遺伝子発現の動態について調べたところ、その遺伝子発言は著明に抑制された。一方、また、本線毛による能動免疫マウスの歯周組織における炎症性サイトカインの遺伝子発現について調べた。その結果、免疫2週間目の免疫マウスにおける本菌体または本菌線毛の胃管内投与により誘導されたその炎症性サイトカインの遺伝子発現は著明に抑制された。 他方、本菌線毛の病原性機構においてその線毛によ誘導される炎症性サイトカインが重要な役割を演じることが明らかにされていることから、本線毛のレセプターの同定は意義あることと考え、マウスマクロファージに関するそのレセプターの同定を試みたところ、本線毛はβ2インテグリンをその細胞レセプターとして利用することを各インテグリン抗体を用いて明らかにした。さらに、そのβchainが本線毛のsognalingに重要な役割を演じていることを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)