古典研究の再構築-文化横断的な解析・総合方法の開発による-
Project/Area Number |
09591001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
印度哲学(含仏教学)
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
中谷 英明 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (20140395)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 時雄 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (60150249)
木田 章義 京都大学, 文学研究科, 教授 (30131486)
徳永 宗雄 京都大学, 文学研究科, 教授 (70143998)
内山 勝利 京都大学, 文学研究科, 教授 (80098102)
江島 恵教 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (70115103)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
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Keywords | 古典学 / 文献学 / 日本語訳 / 読解 / 写本・伝承 / 本文批評 / 古典的教養 / 情報処理 |
Research Abstract |
本研究の目的は、古典が人類文明において担う重要な役割に鑑み、古典研究の充実と研究成果の社会還元を目標とする特定(旧重点)領域研究を企画することであった。 このため、中国、インド、西洋、ユダヤ、イスラム、日本、チベットの各古典研究者16名が共同し、3回の全体会議、10数回の分科会議を通じて新領域の内容を企画した。こうして策定し、昨年末に文部省に申請した平成10年度発足特定領域研究(A)「古典学の再構築-20世紀後半の研究成果総括と文化横断的研究による将来的展望-」の骨子は、次のとおりである。 「諸分野の近代古典学は、19世紀初頭ヨーロッパに成立して以来同一の方法論を用いながら、かつて組織的に交流することがなかった。新特定領域研究は、(1)諸古典学が史上初めて全体的連携を実現し、最近半世紀間の研究成果の総括と方法論的反省を共有しつつ、自らの刷新を図るものである。それは初の古典学の基盤の共同的構築である。 新領域研究はまた、(2)学的成果と古典の新日本語訳の公開に努め、日本人の古典的教養の涵養、ひいては日本文化の一段の高揚に貢献するであろう。 新特定領域研究は、「読解」と「伝承」の2種に分かたれる7研究項目(前者には「原典」「本文批評と解釈」「情報処理」「古典の世界像」4項目、後者には「伝承と受容(世界)」「伝承と受容(日本)」「近現代社会と古典」の3項目が属する)に亙る32件の計画研究と約35件の公募研究によって5年間実施する。各研究項目毎に調整班を置き、総括班が全体の有機的連関を保証する。」 なお、中谷と高田が行ったヨーロッパ、北米、中国の現状調査によって、ことにヨーロッパにおける古典学の危機的状況が判明した。近い将釆日本が果たす役割は、極めて重要となることが予測される。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)