Project/Area Number |
09597004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
須田 年生 熊本大学, 医学部, 教授 (60118453)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 幸彦 大阪大学, 医学部, 教授 (70028520)
仲野 徹 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00172370)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Keywords | 平成10年度発足予定重点領域研究 / 計画研究 / 発生と自己複製 / シグナル伝達 / 転写調節 / 遺伝子操作 |
Research Abstract |
本調査研究を通して「造血幹細胞システムにおける自己複製と分化機構の解析」と題する平成10年度発足予定の重点領域研究を準備し、造血幹細胞研究の方向性の検討を行なった。 平成6年度発足重点領域研究「造血幹細胞制御と臨床応用にむけての基礎研究」(総括班長:大阪大学・医学部・北村幸彦教授)では、自己複製能をもつ造血幹細胞が同定され、受容体から核までのシグナル伝達機構の解析が進んだ。しかしながら、造血研究は、幹細胞の発生、その属性である自己複製の分子基盤、細胞分化の機構、遺伝子操作を含む幹細胞移植の臨床的応用など今後に重要な課題を残している。これらの問題を解決するためには、個々の研究の展開の他に、包括的な問題把握が必要であり、血液学、免疫学、分子生物学、内科学の研究者の間で、研究の方向性を検討することは、極めて重要と考えられた。たとえば、血球分化の機構を、造血因子から細胞核内までの情報として理解するためには、個別に検討されてきた細胞内シグナル伝達の研究と転写因子研究を連結させる必要がある。また、幹細胞移植の発展のためには、幹細胞の自己複製系の解析が必須であることなどが、本調査研究を通して認識された。 重要領域の計画研究は、以下のような構成にした。 第1班 造血幹細胞の発生と自己複製 (班長 須田年生) 第2班 造血細胞のシグナル伝達 (班長 宮島篤) 第3班 転写調節による造血分化制御 (班長 仲野徹) 第4班 造血幹細胞の遺伝子操作 (班長 小澤敬也) このような重点領域研究の在り方に関し、若手研究者の意見、あるいは他領域(免疫学、発生学、腫瘍学、さらには神経生物学)の研究者の意見を参考にし、造血研究の独自性を議論した。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)