Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Research Abstract |
本研究ではまず,日・米・独の各国を対象として,多車線道路の単路部における車線数決定方法,およびそれに関わる影響要因についての比較分析を通して,車線数決定に際して重要な位置を占めるサービスの質にかかわる考え方とその設定値について,わが国の水準は国際的にどの程度であるのかを明らかにした. 次に,総費用,環境負荷の観点からの道路横断面構成の評価手法を用いて,総費用・環境負荷最小となる道路横断面構成とそのときのサービス水準について検討を行った.費用には,管理者費用として建設費用・維持管理費用を,利用者費用として時間費用・走行費用を計上し,これらを建設段階から供用後40年間の経年合計で積み上げて評価している.また,環境負荷としては,CO_2排出量にライフサイクルアセスメントの考え方を適用し,建設による排出と,維持管理および走行による排出を道路構造別に評価の対象としている.本手法を適用して算出した地形条件別の最適横断面と,既往の手法による決定横断面およびサービス水準について比較考察を行った. また,高速道路単路部の様々な交通量レベルにおける,ドライバー満足度や運転挙動の分析を通して,交通状況の具体的評価とドライバーの観点からの道路のサービス水準の設定を試みた.運転挙動データは,走行実験により収集し,これと同時にドライバーへのアンケート調査を行うことによりドライバーの交通状況への感覚を把握した.そして,これらの結果と車両感知器等から得られるマクロな交通特性データを,交通量レベルに応じて明示することが可能となった.さらに,これらの視点を生かしたサービス水準の設定を提案した.
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