Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
ラジカル生成の評価法の開発OHラジカルのインビボ診断薬として[^<11>C]メソキシ安息香酸、[^<11>C]サリチル酸、[^<11>C]アセチルサリチル酸を合成して、マウスの体内分布を検討した。いずれの薬剤とも、ほぼ同様の体内分布および挙動を示した。脳への集積はいづれも高くはなく、脳以外の臓器での利用が示唆された。ミトコンドリア代謝の評価法の開発a. [^<15>O]酸素を用いたミトコンドリア代謝機能の測定開発した脳切片-[^<15>O]酸素反応装置を用い脳切片中のミトコンドリア機能を正常とミトコンドリアにおける電子伝達の阻害剤(NaCN、ロテノン)処理と比較した結果、電子伝達の阻害剤の処理によって[^<15>O]酸素の集積率が著しく低下することが明らかになった。本法で脳切片中のミトコンドリア機能を画像化することができた。さらに、その機能を酸素の単位時間当たりの最大速度(Vmax)として、脳の局所ごとに表すことにも成功した。b. [^<11>C]coenzymeQアナログを用いたミトコンドリアの代謝機能の測定[^<11>C]coenzymeQアナログの化イデベノンとCoQ0のマウスの体内分布を検討した。その結果、イデベノンは補酵素CoQと類似のベンゾ両者の比較から、脳診断に適しているのはイデベノンとCoQ0の間だ側鎖(CoQ1あるいはCoQ2)が望ましいと考えられた。抗酸化的ストレス能の評価法の開発a.[^<99m>Tc]meso-HM-PAOを用いた脳内グルタチオンの測定マウス脳の[^<99m>Tc]meso-HM-PAO集積とMelcury orange染色法のよる組織グルタチオン濃度を比較したところ、両者に良い相関が認められた。老齢動物における[^<99m>Tc]meso-HM-PAO脳集積を^<18>FDGと比較したところ、[^<99m>Tc]meso-HM-PAOがより鋭敏に脳の老化を評価できる診断薬であることが示され、脳の抗酸化的ストレス能の指標としての[^<99m>Tc]meso-HM-PAOの有用性が示唆された。
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