パーリ聖典の音韻と語形-テキストデータベースに基づいて-
Project/Area Number |
09710009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
印度哲学(含仏教学)
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Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
石上 和敬 武蔵野女子大学, 仏教文化研究所, 研究員 (80262054)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | パーリ語 / 音韻 / 語形 / スッタニパータ / 子音結合 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き,すでにコンピューターに入力されたバーリ語仏典スッタニパータ中の子音結合を含む全単語(パーリ語では子音結合を含まなくとも対応するサンスクリット語において子音結合を含む場合も含む)について,対応するサンスクリット語を照会し,サンスクリット語とパーリ語との各子音結合ごとの対応関係について各単語毎にコンピューターに入力した.この作業には研究補助者の助力を請うたが,予め用意されたインデックスの確認作業等に予想外の時間を費やさざるを得なかったため,残念ながら全単語について上記の作業を完遂することはできなかった.しかしながら,これまで得られた知見をある程度整理し,また,スッタニパータ以外のバーリ語仏典に見られる子音結合にまでも検証範囲を拡大するなどして,パーリ語の子音結合とサンスクリット語のそれとのある程度の対応関係を確認できた.これまで文法書等で両言語の子音結合の対応関係について指摘されてきた事実に対して,若干の補足を加えることができたものと確信する.特にパーリ語の韻文部分に見られる単語の子音結合については,かなり複雑な様相を呈することが判明し,文法書の原則通りにいかない事例も散見される. 今後とも,研究期間中に完遂できなかった作業を継続し,より十全な知見が確認された段階で,この研究成果を公にしたいと考えている.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)