「ヒトの表情」の情報処理に関与する認知系システムと情動系システムの実験的分析
Project/Area Number |
09710038
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
実験系心理学
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
久能 弘道 北海道大学, 文学部, 助手 (30271703)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 表情認知 / 認知系システム / 情動系システム / 感情プライミング / 大脳半球機能巻 / ストレス反応 / 対人面接場面 / 大脳半球機能差 |
Research Abstract |
「ヒトの表情」に関る情報処理は認知系及び情動系双方のシステムの並列処理という点において、ヒトの情報処理のもつ複雑さ、巧妙さ、非合理さを特徴的に併せ持っている。本研究のねらいは、この2系統の情報処理システムの存在の実験的確認と特性の解明にある。「ヒトの表情」の情報処理に関与する「認知系システム」については、ヒトによるヒトの表情のカテゴリー弁別を研究の主要テーマとした。基本6表情における時系列変化と表情判断との関係を実験的に探り、表情認知過程における時間的特性を確認した。また、対人的面接場面における表情認知とストレス反応との関連にも注目し、両者の間に系統的な関連が存在することを示唆した。 表情刺激に対する感情的評価側面を司る考えられる「情動系システム」の過程とその両者の相互作用等を明らかにすべく、笑顔刺激と怒り顔刺激を瞬間提示し、その後に中立刺激を提示して好悪を評定させる感情プライミングのパラダイムを導入した実験を行い、その存在を確認した。さらに、表情刺激を右視野と左視野に分割提示することによって表情刺激の処理に関する大脳半球機能差を分析し、情動系システムの特性解明のための画期的ステップを見出した。今後は表情別の処理についての左右半球差、処理速度の差異等についても研究をすすめるとともに表情以外の刺激との比較研究を広く行っていくことでさらに表情刺激の情報処理に関与する研究を推進していけることが期待される。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)