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作動記憶における運動制御システムに関する実験心理学的研究

Research Project

Project/Area Number 09710052
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 実験系心理学
Research InstitutionKochi University

Principal Investigator

池田 和夫  高知大学, 人文学部, 助教授 (30202881)

Project Period (FY) 1997 – 1998
Project Status Completed (Fiscal Year 1998)
Budget Amount *help
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1998: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Keywords作動記憶 / 運動制御 / 二重課題法 / 視空間記銘メモ / タッピング / 課題間干渉 / 系列記憶 / 音韻ループ / 課題間干渉効果
Research Abstract

本研究では、随意運動のコントロールが作動記憶の視空間記銘メモにおける処理に及ぼす影響を検討するため、記憶保持課題と手指運動課題とを並行させる二重課題法の実験が行われた。被験者は、ディスプレイ上に提示された視空間的刺激を記憶した後、保持期間内に手指運動を遂行することが求められた。採用された手指運動課題は、左右いずれかの手指を中指・人差し指・薬指・小指の順でタップする系列的タッピング課題もしくは机上の指定された位置を人差し指で順次タップする空間的タッピングであった。また、記憶課題は、5×5のマトリックスの25区画のうち任意の6カ所に○を記入したものを刺激図形とし、保持期間終了後にマトリックス上に○を再生する課題であった。二重課題条件における正再生率を記憶課題のみの条件における正再生率と比較したところ、系列的タッピングおよび空間的タッピングのいずれの課題によっても、また左右いずれの手指のタッピングによっても有意な正再生率の低下は認められなかった。
昨年度および今年度の実験結果から、運動制御システムから音韻ループおよび視空間記銘メモへの干渉は、課題遂行に影響を及ぼすほど顕著なものではないことが示された。これは、本研究で用いた課題のように、手指運動課題が同一の運動を反復するような課題である場合、容易に自動化が生じ、必要とされる心的資源が急速に減少することによるものと考えられる。より多くの心的資源を必要とする運動課題においては干渉が生じる可能性が残されているものと思われる。さらに、記銘や保持のような静的な処理よりも、心的回転のような動的な処理において、干渉が生じやすいとも考えられる。このような点に関して今後研究を行っていく必要があろう。

Report

(2 results)
  • 1998 Annual Research Report
  • 1997 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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