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概念探究法による教科の統合を環境教育カリキュラムにおいて具体化するための一研究

Research Project

Project/Area Number 09710181
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Educaion
Research InstitutionShiga University

Principal Investigator

岸本 実  滋賀大学, 教育学部, 助教授 (80249705)

Project Period (FY) 1997 – 1998
Project Status Completed (Fiscal Year 1998)
Budget Amount *help
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords概念探究法 / 環境教育 / 総合学習 / 社会科 / 地理 / 琵琶湖 / 風土 / 教材開発 / 教科の統合 / カリキュラム / 屋久島
Research Abstract

昨年度の成果をふまえ次の3つの教材開発・実験授業を行った。(1)「琵琶湖の暮らしと水利用」(協力:木之本町立伊香具小学校、同北村譲治教諭、同5年生)(2)「井戸から京都を覗いてみよう」(協力:平安女学院中等部、同元由圭介教諭、同中学3年生)(3)「八幡堀」(協力:近江兄弟社高等学校、同今本暁講師、同高校3年生地理クラス)教材開発のためのフィールドワークとしは、(1)伊香具小学校区の水利用、(2)琵台湖疎水(3)八幅堀、八幡町の水利用などを行い、小学校5年生の社会科、中学校3年生の総合学習、高校3年生の地理の教材としてプランを開発した。
教材開発を行う中で、そのキーコンセプトとして昨年度明らかにした生産・流通・消費・廃棄・還元の循環システムに加え、「風上」の概念に着目する必要性が明らかになった。それは客観的な生態系において循環システムを考えるだけでなく、自らの環境を「自己の延長」として主体的に捉える視点が、環境教育において重要だからである。歴史的に形成された暮らしの中に主体と環境が相互に関わり合いそれぞれの地域のおもむきをつくりあげている。この点をとらえるためにはどうしても「風土」という概念を導入せざるを得ない。この概念によってこそ、環境問題を客観的な生態系の危機ととらえるだけでなく、主体と環境との関わり合いの危機ととらえることができる。このように環境問題を「風土の危機」ととらえる視点こそ、環境問題を解決する主体として成長していく際に不可欠なのである。しかしながら、この風土というのは環境と同様に科学的な概念であるとともに、風景や景観と同様に感覚的に感じるという象徴的な概念でもある。この概念への着目は、従来の概念探究法の仕組み自体の改革を要求することになる。これは、風土の概念の小・中・高校の発達プロセスの解明、プランの発展とともに今後の課題として残された。

Report

(2 results)
  • 1998 Annual Research Report
  • 1997 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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