Project/Area Number |
09710283
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
考古学(含先史学)
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
橋本 達也 徳島大学, 総合科学部, 助手 (20274269)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 古墳時代 / 甲冑 / 型式学 |
Research Abstract |
日本の古代国家形成期として重要位置を占める古墳時代の研究において近年、鉄製甲冑の研究はこの時期の政治関係・流通・生産技術・対外交流などを検討する上で鍵を握る遺物の一つとして注目されている。しかしながら、古墳時代鉄製甲冑はその形態復元の困難さから資料のデータ化など基礎的研究が十分に行われているとは言い難い状況にある。そのため、本研究では古墳時代鉄製甲冑のデータ化を目指した資料集成および型式学的検討を進めた。また同時に日本の古墳時代甲冑に多大な影響を与えていると考えられる朝鮮半島南部の三国時代甲冑に関しても資料調査および比較研究を行った まず第1に昨年度に引き続き、古墳時代の甲冑として最も代表的な存在である大阪府黒姫山古墳の出土甲冑の実測調査を行った。今年度は昨年度に引き続き、黒姫山古墳の中でも最も代表的な存在として知られる号短甲に加えて、頸甲、眉庇付冑の実測を行い、あらためてこれまで公表されていたデータでは今日的研究においては不十分であるとともに、新たなデータの公表が急務であることが確認された。 資料調査では古墳時代甲冑の多量出土地域として注目される宮崎県に赴き、古墳時代甲冑を重点的に観察した。ここでは、他地域にはない豊富な量のとともに、保存状態がきわめて良い甲冑資料が多いため、銹で覆われることの多い鉄製甲冑の製作技術を詳細かつ集中的な比較検討をすることができた。
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