Project/Area Number |
09710285
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
考古学(含先史学)
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
吉田 広 愛媛大学, 法文学部, 講師 (30263057)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 弥生時代 / 青銅器 / 青銅器生産 / 模倣品 |
Research Abstract |
1, 昨年度以来の青銅器の悉皆調査によって、九州以東の武器形青銅器の主要なものを資料化することができた。とりわけ、これまで充分資料化が図られていなかった広島や東日本の武器形青銅器について、総括的な資料化が達成できた。広島については、既にその成果を資料紹介という形で発表済みだが、他の地域の青銅器についても、鋭意資料紹介等を行い、学界共有の資料化を図る予定である。 2, 青銅器生産関連遺跡・遺物の調査については、福岡県春日丘陵の生産関連遺物を一括して検討することができ、九州の青銅器生産について知見を得ることができた。またその豊富な遺物との対比によって初めて、断片的な畿内地域の青銅器生産についても、その地域的独自性・共通性を認識することが可能となった。更に、この畿内地域(とりわけ唐古・鍵)を起点にすることによって、東海道を東進する、青銅器そのものから見た青銅器生産拡大の過程をも明らかにできた。 3, 昨年度、青銅器模倣品の全国規模での集成を試み、その比較研究によって、模倣対象である青銅器そのものの社会的位置づけなどに新たな意味を見出した。更に今年度はその模倣品の地域的展開のあり方について、模倣品そのものの相違と、模倣対象たる青銅器の相違、この両者の関連によって、かなり細かい地域毎のあり方を抽出することができた。とりわけ、東日本模倣品のあり方は、模倣品の模倣品といった独自の展開を遂げるなど、模倣品主体の青銅器文化として、日本青銅器文化の周縁に位置づけることができた。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)