言語の形式と意味の相関関係に関する認知言語学的研究
Project/Area Number |
09710365
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
言語学・音声学
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
堀江 薫 東北大学, 留学生センター, 助教授 (70181526)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 文法化 / 形式名詞 / 名詞化辞 / 補文 / 日韓対照文法 / 名詞化 / 言語類型論 / 同格節 / 認知言語学 / 構文 |
Research Abstract |
(1) 日本語の名詞化辞の文法化、および意味的な相互関係に関する認知言語学的研究 現代日本語の「の」という名詞化辞の多機能的発達を文法化の観点から捉え、さらに「の」と他の形式名詞「もの」、「こと」、「ところ」との意味・機能上の対比を行った。さらに、「もの」、「こと」、「ところ」が文の名詞化、および語構成という異なる文法のレベルにおいて発展させている用法が、それぞれの元来の語彙的意味からの拡張として捉えられることを明らかにした。最後に、現代日本語において名詞化辞「の」と、古代日本語からの名残りである「ゼロ」名詞化辞が、どのような統語環境においてどのような競合関係にあるかをアンケート調査の結果に基づいて明らかにした。 (2) 日本語の名詞化辞と韓国語の名詞化辞の対照言語学的研究 現代日本語の主要な名詞化辞「の」、「もの」、「こと」、「ところ」と、韓国語の名詞化辞「kes」、「ki」、「(u)m」との対照を行い、両言語において名詞化辞の選択がまったく恣意的に行われているのではなく、機能的な理由が選択の背後にあるという共通性と、韓国語に比べて日本語の方が名詞化辞と格助詞の融合現象がより生産的に見られ、機能語の多機能的拡張がより著しく見られるという相違の両方が確認された。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)