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BIS自己資本規制を考慮したリスク管理方法及び効率的な監督行政指導の方法の検討

Research Project

Project/Area Number 09730068
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Public finance/Monetary economics
Research InstitutionThe Institute of Statistical Mathematics

Principal Investigator

山下 智志  統数研, 助教授 (50244108)

Project Period (FY) 1997 – 1998
Project Status Completed (Fiscal Year 1998)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
KeywordsBIS規制 / リスク管理 / 銀行
Research Abstract

本研究では、銀行業務で発生するリスクのうち、市場リスクに焦点をあてる。近年、国際的に市場リスクに対する規制化の動きが強まり、1995年4月、バ-ゼル銀行監督委員会は、「BIS市場リスク規制案」を発表した。これにより、各銀行は市場リスクを計量化するモデルを作成し、モデルから算出されるリスク量(バリュー・アット・リスク)を自己資本として保有することが義務づけられた。規制では、リスク算出モデルに定量的条件を与えることで、各銀行にモデル作成の自由度が残されている。
本研究の目的は、BIS規制の条件を満たしながら、バリュー・アット・リスクが適切に算出されるモデルを見いだすことにある。本研究では、観測機関、データの取り扱い、リスク算出手法の違いによる複数のモデルを定義し、複数の資産の実データを用いて、各モデルの検証を行った。
実験は、単資産毎の検証実験と複数資産による検証実験により構成される。単資産による検証実験では、観測期間の違い、観測データへの重みづけの有無、保有期間10日のリスク推定手法の違い、リスク分析手法(分散共分散法、ヒストリカルシミュレーション法、モンテカルロシミュレーション法)の違いによる各モデルの検証を行った。複数資産による検証実験では、仮想的な資産比率のもとで、検証を行った。検証にあたり、算出されるバリュー・アット・リスクを比較する指標に加え、各モデルで求められる、収益率分布の比較を行う指標を新たに設けた。
検証結果から、リスク分析手法として銀行で広く利用されている分散共分散法よりも、ヒストリカルシミュレーション法の方がモデルとして優れていることが判明した。また、資産により、最適と考えられるデータの観測期間は、異なることも判明した。更に、BIS規制で定められているモデルへの定量的条件の一部が、適切なリスク管理モデル作成に障害を与えていることも明らかになった。

Report

(1 results)
  • 1997 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 萩山実・山下智志: "BIS2次規制におけるValve at Risk算出のための内部モデルに関する研究" Research memorundom of the lnstitrte of Statistiral Mathematics. 662. (1998)

    • Related Report
      1997 Annual Research Report
  • [Publications] 金融情報システムセンター: "マーケットリスク規制のための調査研究報告書" 金融情報システムセンター, 100 (1998)

    • Related Report
      1997 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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