身障者雇用企業の時間地理学的分析に基づく高齢化社会における企業組織モデルの構築
Project/Area Number |
09730089
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Business administration
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
川村 尚也 甲南大学, 経営学部・経営学科, 助教授 (80268515)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1997: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 障害者雇用 / 時間地理学 / 活動日誌法 / 日常生活空間 / 時空間パス / 高齢社会 / ユニバーサルデザイン / 高齢化社会 / 企業組織 / 共生社会 / 技術開発 / ISO / インターンシップ |
Research Abstract |
本研究は、1981年以来大分県別府市で障害者雇用の先駆的試みを続けているホンダ太陽(株)の詳細な事例分析を通じて、高齢化社会における企業システムや社会制度の設計に応用できる示唆を得るために、平成9年4月から平成11年3月までの2年間実施された。 平成9年度は、ホンダ太陽のISO9000認証取得プロジェクト及びレジャー用パワーアシスト車椅子開発プロジェクトなどに焦点を絞って、ホンダ太陽本社および工場においてイン・デブスな参与観察を行った。 平成10年度は、夏季を中心に、同社および関連企業であるオムロン太陽京都工場に勤務する、障害をもつ従業員ともたない従業員の、起床から就寝にいたる一日の生活行動を、時間地理学で用いられる活動日誌法による「時空間パス」の抽出を通じて調査するとともに、多様な時空間パスの同期化・同所化を可能にしている社内外の制度的要因(とりわけ公式組織や経営管理システム、組織文化、および別府市周辺の地域社会の特性など)をインタビュー調査と現場観察によって調査した。 具体的には、平成10年6月に別府のホンダ太陽および京都のオムロン太陽京都工場の2ヶ所で、14日程度の活動日誌法による調査を実施した。この期間、約40名の調査協力者に毎日の起床から就寝に至る全活動について、時間と場所、活動内容と接触した人などを調査票に記入してもらった。その後7月から9月にかけてデータの入力と解析を行い、10月から2月にかけて、現在の社会で身障者の労働と日常生活が健常者と比べてどのように制約されており、それが身障者の雇用にどのような障害を生み出しているのかを分析した。 今後はこれらのデータのさらなる分析を通じて、高齢・障害者を含む多種多様な生理的・社会的属性やライフスタイルをもつ人々が、共に生き生きと働き、生活できるような職場環境や企業・社会制度、物的環境のありかたについても考察を進める予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)