Project/Area Number |
09740491
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Inorganic chemistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鬼塚 清孝 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (10244633)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | デンドリマー / 有機金属錯体 / 高分子錯体 / デンドリマ- |
Research Abstract |
近年、分子の内側から外側へ向かって規則的に分岐した構造を持つデンドリマーが新たな高分子材料の1つとして注目されている。分子内に金属-炭素結合を有する有機金属デンドリマーでは有機金属化合物に特有の物性や反応性が加わった複合機能の発現も期待され、最近その合成研究が開始された。本研究では、遷移金属元素を主鎖骨格中に含む種々の有機金属アセチリドデンドリマーを合成し、その構造と機能の相関に関する基礎的な知見を得ることを目的としている。 まず、昨年度の研究成果をふまえて、1,3,5-トリエチニルメシチレン架橋白金3核錯体をコアとしてConvergent法により分子内に白金45原子を有する第3世代白金アセチリドデンドリマーの合成を行った。また、Convergent法の利点を生かし、コアをテトラ(p-エチニルフェニル)メタン架橋白金4核錯体に変えることにより、低世代がら各デンドロンが確実に3次元方向に広がった構造をとるデンドリマーも第3世代まで合成することにも成功し、これらの性質をUVやNMRによって比較検討した。さらに、合成したアセチリドデンドリマーを多点活性な重合触媒へ応用することを目指し、その基本としてイソシアニドのリビング重合に活性を示すパラジウムアセチリドユニットを分子内に2点或いは3点持っている錯体を合成し、イソシアニド重合反応を検討した。その結果、すべてのパラジウムアセチリドユニットでイソシアニドのリビング重合が効率よく進行していることを明らかにした。
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