Project/Area Number |
09740522
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
機能・物性・材料
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中野 英之 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00222167)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 分子性ガラス / スターバースト分子 / 微視的構造 / フォトクロミック反応 / アゾベンゼン誘導体 / ポリスチレン / 阿所的自由体積 / cis-trans熱異性化反応 / 結晶構造解析 / 局所的自由体積 |
Research Abstract |
申請者らはこれまでに、スターバースト分子と名付けた一連の新規π電子系物質群を設計・合成し、これらが低分子でありながら室温以上で安定なアモルファスガラスを容易に形成することを見いだしている。今後、これらの分子性ガラスの微視的構造を、高分子ガラスとの比較を含めて解明することは重要な研究課題である。 本年度は、分子性ガラスの微視的構造を明らかにすることを目的として、スターバースト分子4,4′,4″-tris(3-methylphenylphenylamino)triphenylamine(m-MTDATA)および4,4′,4″-tri(N-carbazolyl)triphenylamine(TCTA)のガラスマトリックス中におけるアゾベンゼン誘導体4-dimethylaminoazobenzene(DAAB)のフォトクロミック反応挙動を明らかにし、ポリスチレンガラス中にDAABを分散した系と比較、検討を行って、m-MTDATAおよびTCTAガラスの局所的自由体積が、ポリスチレンガラスに比べて小さいことを示唆する結果を得た。 さらに本年度は、フォトクロミズムを示す分子性ガラスの創出を目指して、新規アゾベンゼン誘導体を設計・合成し、これらが室温以上で容易にガラスを形成することを見いだすとともに、ガラス状態におけるフォトクロミズムを検討し、分子サイズを大きくすることにより、cis-trans熱異性化反応を抑制することができることを示した。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)