光化学系IIの機能モデルを目指すポルフィリン含有複合超分子系の構築
Project/Area Number |
09740541
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
物質変換
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes (1998) Kyoto University (1997) |
Principal Investigator |
永田 央 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (40231485)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 光合成モデル / ポルフィリン / マンガン / コバルト |
Research Abstract |
1. 光化学系IIのマンガンサイトのモデル化合物として種々のマンガン2核錯体の合成を試みた。キサンテン分子をスペーサとしてトリス(2-ピリジルメチル)アミンやターピリジンが結合した2核化配位子を合成し、そのマンガン錯体の合成を行った。トリス(2-ピリジルメチル)アミンが2つついた配位子からは、ビス(μ-オキソ)構造のマンガン(III,IV)2核錯体が得られた。また、ターピリジンが2つついた配位子からはマンガン(II)の2核錯体が得られた。後者の錯体はマンガンに塩化物イオンが配位した錯体とトロポロナトアニオンが配位した錯体の2種類についてX線構造解析を行ない、配位するアニオンの種類によってマンガンは5配位構造または6配位構造をとることがわかった。また、トロポロナト錯体は水の存在下で電気化学的に酸化すると、水の存在しない場合にくらべて電流が増大することが観測され、水の酸化を触媒していることが示唆された。 2. ポルフィリンとコバルト(III)錯体が結合した化合物の合成を行った。イミダゾール環を置換基として持つポルフィリンを合成し、あらかじめ合成した前駆体のコバルト(III)錯体と反応させることで目的化合物が得られた。詳しい物性については現在検討中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)