特異な骨格を持つ生理活性アルカロイド、チュベロステモニン類の不斉合成研究
Project/Area Number |
09740546
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
物質変換
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
森本 善樹 大阪市立大学, 理学部, 講師 (90244631)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ステニン / 光学活性体 / 全合成 / チュベロステモニン / 生理活性試験 / 構造活性相関 |
Research Abstract |
本研究において、既に合成法を確立した重要合成中間体から、最も簡単な構造をしている天然物ステニンへの誘導を検討した。その結果、窒素の保護基であるベンジルオキシカルボニル基はステニンを合成する際に不都合であることが判明したので、メトキシカルボニル基に変えた基質を用いてさらに検討した。即ち、アセタール部分の還元と4-メトキシベンジル基の除去を同時に行い、アリル基をエチル基へとした後、水酸基を良い脱離基であるヨウ素へと変換した。最後に、メトキシカルボニル基の脱保護をヨードトリメチルシランを用いて行い、C環を構築後、ステニンの光学活性体を全合成することに成功している。 次に、同じ合成中間体から、より複雑な構造をした天然物チュベロステモニン、チュベロステモニンAを合成するためにE環部の構築について検討した。E環部の導入は、我々が以前開発した方法に従って行った。即ち、触媒量のトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートの存在下、共通中間体とシリルジエノールエーテルとの縮合反応を行い、付加体をほぼ1:1の比率で得た。16位の立体配置については現在検討中である。現在、残るC環の構築と側鎖官能基の変換を行っている。 今後の計画としては、今回得られた知見を基に残る標的化合物の合成法を確立するつもりである。さらに種々の類縁体を合成して、天然物、類縁体、合成中間体等の神経系に対する生理活性試験を行い、構造活性相関も探る予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)