安定性を考慮した適応ファジー制御器によるFACTS機器の統一制御理論の確立
Project/Area Number |
09750323
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
電力工学・電気機器工学
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
千住 智信 琉球大学, 工学部, 助教授 (40206660)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 電力系統 / 安定度 / ファジー制御 / FACTS機器 / 適応制御 / スライディングモード制御 / 同期発電機制御 / ファジ-制御 |
Research Abstract |
本研究では、先ずFACTS機器の統一的制御法としてスライディングモード制御に基づいた制御理論を確立した。すなわち、全ての制御機器を電力という統一的な尺度により種々のFACTS機器を統一的に制御する理論を開発した。次にこの理論を用いてファジー制御器を構成した。制御則は、数式に基づき安定性を考慮したスライディングモード制御則に対応して構成されるため、ファジー制御器に安定性の概念を導入できる。さらに、ファジー制御器の係数をオンラインで適応的に調整可能な適応機構を開発した。 本研究では、次に上記の手順で開発された適応ファジー制御器の有効性をFACTS機器の一種である直列可変コンデンサへ適用し、単機-無限大母線系統を対象としたシミュレーションによりその有効性を検証した。すなわち、電力系統に故障が発生した時の電力系統の安定度限界、並びに送電能力限界を改善することができた。また、同期発電機の動揺の抑制効果についてもFACTS機器の導入により動揺抑制効果が向上することを確認した。次に、多機電力系統に直列可変コンデンサを複数個設置した場合の系統動揺抑制効果や安定度改善効果をシミュレーションにより確認した。シミュレーションにより系統パラメータが変動しても系統動揺を抑制できることを確認した。上記研究成果を国内の研究会や国外の国際会議で発表した。さらに学術論文誌に本研究成果を掲載し、この分野の学術の進展に寄与した。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)