Project/Area Number |
09750368
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Electronic materials/Electric materials
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Research Institution | Gifu National College of Technology |
Principal Investigator |
羽渕 仁恵 岐阜工業高等専門学校, 電気工学科, 助手 (90270264)
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Project Period (FY) |
1997 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | C_<60>薄膜 / C_<70>薄膜 / インターカレーション / 光照射 / 局在準位 / 酸素 / ゼオライト / a-CNx / 光ルミネッセンス / 一定光電流法 |
Research Abstract |
本研究では,C_<60>薄膜およびC_<70>薄膜おける光照射下での影響を主に電気伝導、光ルミネッセンス、一定光電流法、光熱偏向分光法および電子スピン共鳴法によって調べた。また、炭素に関連した物質について光熱偏向分光法を用いて、低エネルギー光吸収スペクトルを測定した。得られた結果は以下のようになった。 1. フラーレン薄膜成膜時に光照射を行うことによって、均一な光重合フラーレン薄膜を作製することが出来た。この薄膜の光吸収スペクトルを測定した結果、2.1〜2.4eVに吸収の増加が観測された。これは、すでに報告されている光重合C_<60>固体の吸収スペクトルの結果と一致する。また,光重合C_<60>薄膜はC_<60>薄膜と比べてエネルギーギャップが小さいことが分かった。 2. スパッタ法によって作製したa-CNxについて、光吸収スペクトルを測定した。この結果、Cのπ結合によると思われる。エネルギーギャップは1.4-1.9eVと見積もられ、アーパックテイルエネルギーは150meVであった。この物質にはσとπ結合の二種類が存在していると考えられる。 3. C_<60>内包ゼオライトについて、光熱偏向分光法を用いて光吸収スペクトルを測定した。この結果、新たに0.65および0.9eVに吸収ピークが見られた。これはゼオライト自身による吸収だと考えられる。C_<60>内包ゼオライトのエネルギーギャップはほぼ、C_<60>薄膜のものと等しく、アーバックテイルエネルギーも同じであった。
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