Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
本研究成果として,新たな高符号化率符号と今後の高密度磁気記録において採用されるパーシャルレスポンス方式を組み合わせた方式を提案し,従来良く知られかつ公知の方式に対して優位性が認められた. 以下に,本研究で得られた主要な成果を示す. ・パンクチャド畳込み符号を用いた符号化率11/12パンクチャド符号化パーシャルレスポンス方式を提案した.そして,従来の8/9符号を用いた方式に比べて,E^2PR4ML方式の場合で,規格化線密度3,ビット誤り率10^<-4>を達成するSN比において,3.4dB程度の改善が得られた. ・符号化率10/12,9/10MSN符号を新たに構成し,従来の符号化率8/10MSN符号に対して,規格化線密度3,ビット誤り率10^<-4>を達成するSN比において,それぞれ0.8,1.6dB程度のSN比改善が得られた. ・符号化率9/10トレリス符号を新たに構成し,PR4MLとEPR4ML方式に組み合わせたトレリス符号化パーシャルレスポンス方式を提案した.そして,従来の8/9符号とPR4ML方式,16/17符号とEPR4ML方式を用いた方式に対して,規格化線密度3,ビット誤り率10^<-4>を達成するSN比において,それぞれ2.4dB,2.3dB程度のSN比改善が得られた. 次に,上記で得られた成果を基に研究を発展させ,次の課題についても良い結果を得ている. ・2トラック記録を用いたトレリス符号化パーシャルレスポンス方式による高密度ディジタル磁気記録方式の開発を進めた.そして,この結果として,従来のNRZ符号を用いたPR4ML方式に対して,規格化線密度3,ビット誤り率10^<-4>を達成するSN比において,3.4dBの改善が得られた. 上記の全ての項目は,ビット誤り率を計算機シミュレーションにより求め,評価したものである.また,本研究では,ドラムテスタやスピンスタンドを用いた記録再生実験を実施し,上記の各提案方式の有効性を確かめるため,一部は実験を進めている状況である.今後,ここで取り上げた以外にも他の有望な符号化方式を考案し、実験とシミュレーションによる評価を実施する予定である.
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